東広島市で相続した不動産の売却や活用について、「売るべきか、このまま持ち続けるべきか…」と迷う方が年々増えています。
相続した不動産の判断は、感情面だけでも、損得だけでも決められません。税制上の期限・維持コスト・地価の動向・家族の将来計画——これらを整理しないまま「とりあえずそのまま」にしてしまうと、後で取り返しのつかない損失につながることがあります。
この記事では、東広島市で相続不動産の売却・活用を多数手がけてきたニッセイ不動産が、現場目線で「売るべきか・残すべきか」を判断するための5つのポイントを解説します。
まず確認|相続した不動産を「そのまま放置」は危険です
相続登記の義務化(2024年4月〜)
2024年4月から、相続で取得した不動産の登記が義務化されました。相続を知った日から3年以内に登記しないと、10万円以下の過料が科される可能性があります。
固定資産税・管理費は「持つだけ」でかかり続ける
不動産を所有している限り、固定資産税は毎年課税されます。「決めていない」間にも、コストは着実に積み上がっています。
詳しくは東広島市の相続不動産 放置リスクと出口戦略もあわせてご覧ください。
東広島市の相続不動産|現場でよく聞く相談とニッセイ不動産の方針
ニッセイ不動産には、さまざまな相続不動産の相談が寄せられます。その中で特に多いのが、「昔からある土地で、どういう経緯でもらったか分からない」というケースです。
雑種地や道路の端っこなど、形や場所が特殊で「どう処分すればいいか分からない」という方が少なくありません。
「場所が分からない土地」も一緒に調べます
「相続したらしいけれど、どこにある土地か分からない」という相談も実は珍しくありません。そういった場合は、法務局や市役所への問い合わせ、現地調査など、私たちが一緒に位置を確定するところからサポートしています。
活用の可能性は意外なところに
狭小地や形が悪い土地でも、道路に面していれば自動販売機の設置など、その土地に合った活用方法が見つかることがあります。また、隣の地権者と合わせることで活用価値が出てくるケースもあります。
私たちの基本方針は「残して活用」。売却は急かさない。
ニッセイ不動産では、基本的に「残す方向」でアドバイスしています。安易に売却を急かすことはしません。残して活用できるものは活用する——その視点で、全体的なバランスを見ながら一緒に考えていきたいと思っています。
もちろん「どう考えても活用が難しい」という判断に至ることもあります。そのときは正直にお伝えし、売却・処分の選択肢も含めて最善の方法を一緒に検討します。
田んぼ・畑を相続したら?農地特有の注意点
東広島市エリアでは、田んぼや畑(農地)を相続したというご相談も多くいただきます。農地は通常の宅地とは法律が大きく異なり、「売りたい」「転用したい」と思っても、自由にはできないのが現実です。
農地の売却・転用には「農業委員会の許可」が必要
農地(田・畑)を売却したり、宅地や駐車場に転用するためには、農地法に基づく農業委員会の許可が必要です。
- 農地として売る・貸す(農地法3条許可):農業を営む人への売却・貸付に適用
- 農地を転用して活用(農地法4条・5条許可):宅地・駐車場・資材置き場などへの転用に適用。転用先の用途・計画が厳しく審査される
「相続したけれど農業はできない。売却したい」と思っても、農業委員会の許可が下りなければ売却できません。まずは自分の農地がどの種別・区分なのかを確認することが第一歩です。
相続後10か月以内に農業委員会への届出を
農地を相続した場合、相続を知った日から10か月以内に農業委員会へ届出が必要です(農地法3条の3)。
相続登記(法務局)と農業委員会への届出、2つの手続きが必要な点に注意してください。
農業を続けられない場合の選択肢
- 農地中間管理機構(農地バンク)に貸す:管理の手間がなくなり、賃料収入も得られる
- 近隣の農家に貸す・売る:農地法3条許可のもとで貸付・売却
- 転用許可を取得して売却・活用:市街化区域内の農地は比較的転用しやすい
「耕作できないからそのまま」にしておくと、耕作放棄地として固定資産税の優遇が外れるリスクもあります。早めに方針を決めることが大切です。
不動産売却の判断ポイント①|税制上の「期限」を把握する
「相続税の取得費加算の特例」とは?
相続税を支払った場合、その一部を不動産の「取得費」に加算できます。取得費が増えると、売却時の譲渡所得(利益)が減り、譲渡所得税を大幅に圧縮できます。
この特例が使えるのは、相続税申告期限(相続開始から10か月)の翌日から3年以内に売却した場合のみ。つまり実質「相続開始から3年10か月」が期限です。
空き家の3,000万円特別控除
亡くなった方が一人で住んでいた家(空き家)を相続した場合、一定の要件を満たせば売却益から最大3,000万円を控除できます(2027年12月31日まで延長)。
不動産売却の判断ポイント②|東広島市の地価動向を確認する
東広島市の地価は上昇傾向
東広島市は広島大学・先端科学技術研究拠点の集積、サイエンスパークへの企業進出などにより、宅地需要が安定的に高まっています。2025年の公示地価でも市内の住宅地は引き続き上昇傾向にあり、特に西条駅周辺・高屋・八本松エリアの需要は堅調です。
一方で、郊外・農村部は流動性が低い
市内でも山間部・農地が多いエリアは買い手がつきにくい傾向があります。エリア別の実情は、地元の不動産会社に直接確認するのが最も正確です。
不動産売却の判断ポイント③|維持コストと活用可能性を試算する
- 固定資産税・都市計画税:年数万〜数十万円
- 管理費(草刈り・清掃等):年間5〜20万円程度
- 建物の修繕・維持費:10年で数百万円規模になることも
逆に、子どもや親族が数年以内に住む予定がある・賃貸需要があるエリアであれば、保有が合理的な選択になります。
不動産売却の判断ポイント④|共有名義の問題を早めに解消する
共有不動産の売却には共有者全員の同意が必要です。共有者が亡くなると持分がさらに相続され、関係者がねずみ算式に増えていく問題が起きます。
相続と売却の流れ全体については広島 不動産相続|登記・税金・売却の流れを徹底解説もご参照ください。
不動産売却の判断ポイント⑤|「今の自分たちの生活」への影響を考える
「自分の代では決められないからそのままにしておこう」という判断は、次の世代にさらに複雑な問題を引き継がせることになります。東広島市でも「祖父の代から放置されていた不動産」の相談が増えており、関係者が増えて売るに売れない状況に陥っているケースが少なくありません。
「親が大切にしていた土地だから」という気持ちはとても大切です。ただし「維持コストを払い続けられるか」「具体的な活用計画があるか」を確認したうえで判断することが、最終的にご自身と家族を守ることにつながります。
まとめ|東広島市の相続不動産は「まず相談」から
東広島市で相続した不動産の「売却すべきか・残すべきか」の判断ポイントを5つ整理しました:
- ① 税制上の期限(3年10か月・3年)を確認する
- ② 東広島市の地価動向を把握する
- ③ 維持コストと活用可能性を試算する
- ④ 共有名義の問題を早めに解消する
- ⑤ 今の自分たちの生活への影響を考える
田んぼ・畑などの農地相続についても、農地法の手続きから活用方法まで、ニッセイ不動産でご相談をお受けしています。「売却する・残す」を決める前に、まずお気軽にご連絡ください。

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